MU Quiz Projectの大会運営方針について

この”MU Quiz Project”は,管理者であるウエサカが主催する大会を統合するものとして設置されたプロジェクトです.今後,管理者が主催する大会については,すべて”MU Quiz Project”の主催であるという方針のもと,一心精進さんを始め告知・宣伝をしていくことになっております.

つきましては,このプロジェクト全体を通じての大会運営方針について,ここでご説明致しますとともに,そうした方針を取る背景についてもお話したいと思います.

「サンドボックス」としてのプロジェクト

一口に「クイズ」と言っても,様々なタイプのクイズがあります.「クイズ」というものをやっている人たちは必ずしも一枚岩なのではなく,各々が考える「クイズ」像というものはかなり違うものだと想像します.そして,そうした様々な「クイズ」が,歴史は浅いものの,今日まで並行して発展してきたことは言うまでもない事実ですし,これからも色々なタイプの「クイズ」は現れてくると思われます.これは言ってみれば「クイズの多様性」です.

私はこの「クイズの多様性」というものを大事にするために,このプロジェクトを一つの「サンドボックス」として位置づけることにしました.サンドボックスというのは,コンピューターセキュリティーの用語で,外部から受け取ったプログラムがシステムを不正に操作しないように,ファイルの読み書きをできなくするなど,保護された領域で動かすような機構のことです.つまり,私はこのMU Quiz Projectをそうした「保護された領域」として扱うことにしました.

具体的には次のことを意味します.このプロジェクトでは,私が「良い」と思うアイディアやクイズに関する考え方にもとづいて大会やイベントを行いますが,それは,「クイズのあり方を提案する」とか「何らかのやり方を普及させたい」といった,外部に向けてのアピールや押しつけのためではありません. あくまで,このプロジェクトが行う大会のルール・問題についての考え方・その他運営方法などは,このプロジェクトで行う大会にしか適用できないものでなければならないと考えています.

逆に言えば,自分がこうしたいと思うことを実現する場としてこのプロジェクトは存在します. 誰かに自分の考えを押し付けるのではなく,常に自分が考えることはこのプロジェクトでの大会やイベントという形で実現することになります.

これは,多種多様なクイズがあるということを念頭に,自分が考えるものとは異なるタイプのクイズがあり,それを好む人もいるという事実に配慮するためのものです.もちろん,このプロジェクトの方針の一部に共感を持って,「自分の大会でも採用したい」という方が出てこないとも限りません.そういう方については,ご自由に採用していただいて問題ありません.また,私自身他の大会をお手伝いさせて頂く機会が多いですが,そのときにはその大会の主催者の精神を基本的に尊重していく所存です.

参加者に対して事前に必要な情報を提示します.

本プロジェクトの掲げる一つの理念として,「大会・イベントに参加するかどうかを決めるのは参加者側の自由である 」というものがあります.これは当たり前のことだと思われるかもしれませんが,しかしながら参加者側がその自由を享受するためには,主催者側が参加するかどうかを判断するに十分な情報を提示する必要があります.

そのため,本プロジェクトの主催する大会・イベントにおいては,通常公開する情報(タイトル・日時・会場・参加費)とともに,以下の情報をエントリー開始までに(暫定的なものであったとしても)原則公開するという姿勢を取ります.

  1. 出題される問題の難易度・傾向・ジャンル分け
  2. 正誤判定基準
  3. 企画内容

これらを公開することで,「この大会はどういう大会なのか」ということに対して,参加者にある程度の情報を提供することができると考えております.また,共同で問題作成を行うなど,他の方に協力頂く場合も,この考え方をご理解頂いた上で協力をお願いする形を取ります.

もちろん,こうした情報公開によって参加者が減るということは主催者にとってはデメリットです.特に問題傾向などが非常に特殊な大会をやることもあるので,場合によっては上の情報を見ることで参加を躊躇される方もいらっしゃるかもしれません.しかし,そのことに対しては大会主催者は何も言うべきではなく,あくまで参加者の判断に委ねるというのが私の方針です.逆に,むしろ参加していただける皆さんに,当日どれだけ満足してもらえるかをまず念頭において,大会・イベントを運営していく所存です.

「すべての人達が満足できるイベント」を目指すというのは,個人のレベルでは不可能に近いものです.私はそうした完璧主義を目指すことはしません.それよりも,興味を持っていただける皆さんにより多くの満足を提供できるかどうかのほうに関心があります.

Bestを目指すのではなく,Betterの積み重ね

このプロジェクトには目標というものがありません.どうできるのがベストなのかということについて,私は明快なビジョンを持っているわけではありません.常に周囲の環境を見ながら,「次にどこをどうするとより良いものになるのか」ということだけを常に考えて大会・イベントを運営しています.

従って,このプロジェクトが開催する大会やイベントは変容していく可能性があります. 昔の考えと今の考えが大きく隔たる可能性もあります.場合によっては日和見的だと批判されるかもしれません.しかし,一つの考え方に拘ることはいつか行き詰まるし,次第につまらなくなってしまうとも感じます.あくまでも私が興味を持つのは,「今」どうしていきたいか,どうしていくといいのかということです.

クイズに関する技術的情報を提供する場として

また,このプロジェクトは,クイズ大会やイベントを運営するに当たっての技術面からの情報を,皆様にもお伝えするという目的も持ち合わせています. 近年は特に様々なソフトウェア技術が進歩し,それが大会・イベント運営に非常に有益に働いている事例をみかけます.そうした事例を,私の身近な経験からケーススタディとしてお伝えし,ちょっとでもご参考にして頂ければ幸いです.